「口鼻臭臨床研究会」設立に関して
時代の趨勢でしょうか、臭い(におい)が気になり、真剣に悩む人が急増しております。その結果、対人関係が破壊され、挙句の果てに引きこもり、また自殺に至るなど、今や社会問題化しております。これらいわゆる「臭気過敏症(自臭症)」と思われるものだけでなく、「臭い」は元来様々な病気の兆候を示す、口腔、鼻腔および内科的症状の重要な生体情報として見るべきものと思われます。しかしながら、これら「口鼻臭」については、一般的にも誤って認識されていることが多く、また、一方これを正しく診療できる専門医が殆んど無いと言うのも、これを社会問題化している大きな要因になっていると思われます。
私どもは、この現状を鑑みて、早期にこの問題対処のシステム化(患者の受け皿整備)をしなければならないと考えます。それにはまず、「口鼻臭」について正しく理解し、そしてその対処方法を学び、それを実践することですが、一般市民においては日常生活での適切な対応法を学び、医療関係者は臭いの悩みを持つ患者の正しい受け入れ方を知り、正しい処置を施せるノウハウ、つまり口鼻臭診療のための実践的知見を習得することに他なりません。
そのためには、今まで以上にこの課題を研究し、実践できる体制を早期に整備せねばなりません。また、未だ解決策の無い事柄に対しては新規に開発せねばならないものも有りましょう。このようにして、従来行われてきたような個別の対応ではなく、志を同じくするものたちが協働で実践し、早期の社会システム化が望まれます。そのためにも「口鼻臭臨床研究会」を立ち上げ、関係同志の英知を集め早急なる対処を目指すものであります。関係各位には、この趣旨をご理解の上ご賛同いただき、ご協力ご支援を賜りますようにお願い申し上げます。
2005年7月吉日
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